후리가나로 읽는 일본 고전
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かにこうせん
蟹工船
小林 多喜二
小林 多喜二의 蟹工船(かにこうせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 61,890자 · 125화면
「勝手にしやがれ!」「頼まないや!」と云って、監督等が自分達で、船を領海内に転錨さしてしまった。ところが、それが露国の監視船に見付けられて、追跡された。そして訊問になり、自分がしどろもどろになると、「卑怯」にも退却してしまった。「そういう一切のことは、船としては勿論船長がお答えすべきですから……」無理矢理に押しつけてしまった。全く、この看板は、だから必要だった。それだけでよかった。
そのことがあってから、船長は船を函館に帰そうと何辺も思った。が、それをそうさせない力が――資本家の力が、やっぱり船長をつかんでいた。
「この船全体が会社のものなんだ、分ったか!」ウァハハハハハと、口を三角にゆがめて、背のびするように、無遠慮に大きく笑った。
――「糞壺」に帰ってくると、吃りの漁夫は仰向けにでんぐり返った。残念で、残念で、たまらなかった。漁夫達は、彼や学生などの方を気の毒そうに見るが、何も云えない程ぐッしゃりつぶされてしまっていた。学生の作った組織も反古のように、役に立たなかった。――それでも学生は割合に元気を保っていた。
「何かあったら跳ね起きるんだ。その代り、その何かをうまくつかむことだ」