일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ちまんだらしちょうぶし

血曼陀羅紙帳武士

国枝 史郎

国枝 史郎의 血曼陀羅紙帳武士(ちまんだらしちょうぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,970자 · 176화면

아오조라 문고

(妾の良人は頼母様の他にはない)

処女の一本気が、恋となった時、行きつくところはここであった。まして栞のように、発狂している父親を看病し、老いたる僕や乳母や、荒々しい旅廻りの寄食浪人などばかりに囲繞かれ、陰欝な屋敷に育って来た者は、型の変った箱入り娘というべきであり、箱入り娘は、最初にぶつかって来た異性に、全生涯を委かそうとするものであるにおいてをや。殊に相手が、若く、凜々しく、頼り甲斐のある、無双の美丈夫であるにおいてをや。

(頼母様、早くお帰りなされてくださりませ)

その頼母は、自分たち飯塚家に、わけても父薪左衛門に仇をする、松戸の五郎蔵という博徒の親分が、何故父親に仇をするのか、五郎蔵の本当の素姓は何か? それを、自分たちのために探り知るべく、出かけて行ってくれたのであった。

(頼母様、お会いしとうございます。早くお帰りなされてくださいまし)

五郎蔵の素姓も、五郎蔵が、何故父親に仇をするのかをも、頼母の口から聞きたくはあったが、しかしそれよりも、狂わしいまでに恋している処女は、ただひたむきに、恋人の顔が見たいのであった。

髪川から、灌漑用に引かれている堰の縁には、菫や、紫雲英や、碇草やが、精巧な織り物を展べたように咲いてい、水面には、水馬が、小皺のような波紋を作って泳いでい、底の泥には、泥鰌の這った痕