후리가나로 읽는 일본 고전
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まちはふるさと
街はふるさと
坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면
ただ存分に遊んでくれという神妙な風情である。そして、軽快な、行き届いたゆかしさがしのばれるような風情である。
せつ子に代って他の芸者たちが交々さす。酒もあれば、ビールもある。
「いろいろと、そうは、のめないよ」
「これは酔心の生一本だそうですけど」
「ほう。日本酒まで珍しいな」
芸者の人数が多すぎて、一々個別的な応対はしていられない。ローソクの明りが薄暗いせいもあるが、多勢に無勢、一々の美醜を念頭にとめるヒマもない。半玉が一人。若い美人も、婆さんも、年増もいるし、洋装も三人いる。
七
長平は酔った。彼はほとんど用心を忘れていた。ニセ手形の件も、それほど気にかけてはいない。何かの反響はあるはずだし、この一風変った趣向も根はそこにあるのかも知れないが、何がとびだしても、成行にまかせて、ただ見ていればよろしいという考えである。
やがて少女が座布団をひきずるように現れて、広間の下座正面へ置きすてて去ると、ヤブニラミの妙な男がチョコ/\とローソクの影をくぐるようにとびだしてきた。キチンと坐って、オジギをする。落語なのである。
詩のようなものの朗読にはじまって、ランランラン、ラララと唄って、賑やかなこと、満座は抱腹絶倒、長平も例外ではない。