후리가나로 읽는 일본 고전
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まちはふるさと
街はふるさと
坂口 安吾의 街はふるさと(まちはふるさと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,435자 · 389화면
速達で云ってあるから、せつ子の社で放二が待っているはずだ。先に河内が帰っているから、社内にはすでに噂がとんでるだろうが、せつ子はハラをきめたから、平静を失わなかった。
何も怖れることはない。むしろ晴れがましいガイセンだった。銀座がせつ子を迎えている。
せつ子のカバンの中には、現金と小切手とで五百万円はいっているのだ。数日中に、もう五百万円もらえることになっていた。思いがけない大成功であった。にわかに全てがトントン拍子に、思いのまま自由自在に延びて行くような気持がする。
せつ子が編集室へ戻ると、もう、室内には殆ど居残った人影がない。酔っ払って寄り道してるのか、河内の姿も見えなかった。
見廻したが、放二の姿が見当らない。フシギだ。彼女の命令を忘れることはないはずなのだ。
自分のデスクの前へくると、ゴチャ/\つみあげた本の陰から、明るい笑顔の娘がスッと立って、
「梶さんでいらッしゃいますか」
「ええ。そう。あなたは?」
「私、北川放二さんの代りに、お待ちしていました。大庭記代子でございます」
「ア。あなたなの。大庭先生の姪御さんは」
「ええ。この御手紙に用件が書いてあるそうです。