일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はだかぎ

裸木

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 裸木(はだかぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,049자 · 33화면

아오조라 문고

「ははは、忘れちゃった。」

笑いにごまかしたが、まだ何か心の底に残っていた。

武田は無神経なほど落付払っていた。或は何にも感じなかったのであろう。敏子と、母乳がどうだとか牛乳がどうだとか、そんなことを話し初めた。

佐野は口を噤んでそこに寝そべった。天井を仰ぎながらやたらに煙草を吹かした。

やがて武田が帰って行くと、佐野は急にまた腹が立ってきた。そして不思議にも、それが我ながら腑に落ちなかった。顔を渋めて家の中を歩き廻った。

「どうなすったの……何を怒っていらっしゃるの。」

「何にも怒ってなんかいないよ。」

「だって……。」

「自分にも分らないから、怒ってない……ということにはならないかな。」

独語のように吐きすてて、なお室の中を歩き廻った。

武田は屡々やって来た。昼間佐野の不在な時が多かった。そして、敏子を相手に別段話をするでもなく、子供の母衣蚊帳の近くに寝そべって、子供の方を覗いたり、ぼんやりしたりして、それから突然思い出したように帰っていった。

子供が眼を覚して、蚊帳から出されて、両親の膝の上で飛びはねる時なんか、武田は首をひねって眺めながら、しきりに一人で感心していた。