후리가나로 읽는 일본 고전
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さいごうたかもり
西郷隆盛
芥川 竜之介의 西郷隆盛(さいごうたかもり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,892자 · 22화면
しかしした事は悪戯でも、云った事は冗談ではない。――僕はこう云う人間です。」
老紳士はポケットをさぐって、一枚の名刺を本間さんの前へ出して見せた。名刺には肩書きも何も、刷ってはない。が、本間さんはそれを見て、始めて、この老紳士の顔をどこで見たか、やっと思い出す事が出来たのである。――老紳士は本間さんの顔を眺めながら、満足そうに微笑した。
「先生とは実際夢にも思いませんでした。私こそいろいろ失礼な事を申し上げて、恐縮です。」
「いやさっきの城山戦死説なぞは、なかなか傑作だった。君の卒業論文もああ云う調子なら面白いものが出来るでしょう。僕の方の大学にも、今年は一人維新史を専攻した学生がいる。――まあそんな事より、大に一つ飲み給え。」
霙まじりの雨も、小止みになったと見えて、もう窓に音がしなくなった。女連れの客が立った後には、硝子の花瓶にさした菜の花ばかりが、冴え返る食堂車の中にかすかな匂を漂わせている。本間さんは白葡萄酒の杯を勢いよく飲み干すと、色の出た頬をおさえながら、突然、
「先生はスケプティックですね。」と云った。
老紳士は鼻眼鏡の後から、眼でちょいと頷いた。