후리가나로 읽는 일본 고전
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
佐々木 邦의 親鳥子鳥(おやどりことり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,828자 · 181화면
「おやおや、看板を塗り直したぜ、『民衆理髪軒プロレタリ屋』は振っている」
と僕は踏み止まった。
「プロレタリヤが好きだからね」
「好い塩梅に空いているよ」
「君は先に寄り給え。僕はこの小包を置いて直ぐ来る」
「いや、一緒に行くよ。散髪だ。おや、『近所に偽物あり。御用心』と書いてある」
「彼方のことさ」
「しかし散髪屋の偽物は変だね」
「偽物さ。他の縄張りへ無断で似寄りの店を出したんだもの」
と文一君は何処までも河口贔屓だ。
郵便局に着いて文一君が小包を書留にして貰う間に、僕は不図お父さんの話を思い出して書台の筆を検めた。成程、ひどいのが置いてある。三本とも実用は猫柳と選ぶところあるまい。事務員が使い古して棄てる筈のを備えつけるらしい。逓信省は民衆を一人一人弘法さまと心得ている。随分書き悪かろうと墨汁を含ませて見たのが機会になって、僕は間もなくこの猫柳で厄介な書信を認める運命に陥った。
「もしもし、坊っちゃん」
と折から印半纒を着て手甲を篏めた女に呼びかけられたのである。
「何ですか?」
「恐れ入りますが、ハガキを一枚御足労願います」
「はあ?」
と僕は訊き直したが、
「さあ、何うぞ」