후리가나로 읽는 일본 고전
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
佐々木 邦의 親鳥子鳥(おやどりことり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,828자 · 181화면
学校は学問ばかり教えるところでないと校長さんも言っている。僕達は学科課程の外にこの種の外交政略の修行もするのである。これは女学校でも然うだと見えて、現に郁子は、
「お母さん、お正月には金紗を一枚拵えて頂戴よ。もう二年生ですもの、銘仙じゃカルタ会へ出られませんわ」
とねだっている。
「二年生から金紗って規則でもありますの?」
「そんなこともありませんが、奥村さんも島さんも拵えて戴くんですもの。私一人肩身が狭いわ」
「お友達が拵えて戴くようなら、お母さんだってお前に引けを取らせたくありませんからね。何でも拵えて上げますよ」
とお母さんは略呑み込んでいる。もう一方奥村さんは、
「お母さん、校長さんが何と仰有っても皆贅沢なんですよ。大内さんも島さんも最早拵えて戴きましたわ。私、お正月が来てもカルタ会へは上れませんよ」
と言っているに相違ない。島さんも同じく鼻を鳴らしてお母さんを動かす。それからお正月には三人金紗ずくめでお客に行ったり来たりする。三方のお母さんは夫れ夫れ拵えてやって宜かったと思う。相互援助法はナカナカ応用の範囲が広い。
それは然うとして、僕と文一君は断金の友である。