후리가나로 읽는 일본 고전
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けいりゃくにじゅうせん
計略二重戦
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 計略二重戦(けいりゃくにじゅうせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,953자 · 20화면
君以外にこの任務の果せるものはないのじゃ。しっかり頼むぞ」
総長の情の籠った信頼の言葉に、仁科少佐の身体は益々固くなるのでした。
情報課長の谷山大佐は、参謀総長の言葉をついで、どんな事があっても、三日以内には取返さなければならないと云う事と、書類の形や内容を話した後に、つけ加えました。
「書類を盗ませて、現に手に入れているのは、明かに、例の麹町六番町に住んでいるウイラード・シムソンなのだ」
「えッ、シムソン! あいつですか」
仁科少佐は叫びました。ウイラード・シムソン、彼こそはかねて某国の軍事探偵であると睨まれていた強か者でした。少佐は心のうちで、「これは強敵だぞ。だが、身命を賭してかかれば何事かならざんやだ」と云ったのでした。
皆さんは敵方の間諜をなぜ捕えもせず、又本国へ追い返しもしないで、そっとして置くのかと、お疑いになるでしょう。尤もな疑問ですが、たとえ間謀である疑いが十分であっても、これと云う確かな証拠がなければ、どうする事も出来ません。ましてや、相手は外国人ですから、下手な事をすれば直ぐねじ込まれて、国際間に面倒な事が起るのです。
でも、と皆さんは云われるでしょう、そのシムソンと云う男が、秘密書類を奪った事が確かなら、なぜ家宅捜査をするのと一緒に、縛ってしまわないかと。