후리가나로 읽는 일본 고전
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うたせてやらぬかたきうち
討たせてやらぬ敵討
長谷川 伸
長谷川 伸의 討たせてやらぬ敵討(うたせてやらぬかたきうち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,752자 · 22화면
宮内は南の空から東へ、それから北へ西へと眼を配った、脅かされて立った禽は、若松城の外曲輪十六門のうち南町口から南の方だけであった。その南の今の若松市外門田村の一部、その頃はひと口に中野といった。その見当らしく思われた。
「いよいよ遣ったのう」
胸を躍らした宮内は、眼を閉じてほっと息をついた。宮内には今の音が、何であるかの推測がついていたのである。
「母者、事が起った。恐らくは直ちに討手が差し向けられるに違いない。それに遅れてはうしろ指の種じゃ。宮内は一駈け仕る」
門口でこういい棄てて、城内めがけて驀地に走り出した頃に、諸所の小屋から、同じような身分の士や、その妻子が外へ出て、くるくると空を仰いで騒ぎ出していた。
加藤式部少輔明成は、父嘉明が卒し家督をついでから九年目になる、評判のよろしくないこの人は、四十万石の家中で河村権七か堀主水かといわれたほどの名臣、主水を憎んでいた。河村権七は先代が伊予の松山にいるとき死去し、今は加藤家自慢の家臣は、堀主水が唯一であった。その主水を明成は甚だしく嫌っているのだった。
君臣の間の離反は、事ごとに溝を深くし、とうていまどかな結果はあるまいと、誰しも予想したとおり、主水は家老の職を剥がれ、先代が依託した采配まで召しあげられたのを機会に、この日一門残らず三百余人、隊列を整えて