후리가나로 읽는 일본 고전
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かたられざるてつがく
語られざる哲学
三木 清
三木 清의 語られざる哲学(かたられざるてつがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,023자 · 42화면
はいられなくなったときの寂しさに似ていたであろう。そして私は論理的思索力についても全く自信を失っていた。
かようにして哲学の方面において自己の力を少しも信頼することができないようになった私は、再び文学の方へ懐しげに帰ってゆこうとした。私は文芸批評家になろうかとも、あるいは創作家になろうかとまでも思った。しかし哲学に対する顧慮は、私の文学に対する愛をふしぎに臆病にさせた。哲学書から離れて臆病になっていた私は、文学書に触れたりペンをとったりすることをまるで悪事でもするように恐れていた。来る日も来る日も私は二つの愛の中に彷徨して悩しい時を送らねばならなかった。私の心は巷の刺戟を恐れるほど弱くなっていた。弱い心は静かな自然の抱擁を求めるほか道を知らなかった。私が武蔵野を訪うことはその頃からいよいよ繁くなって来た。自然はすべての不平と煩悶とを葬るにまことに適しき墓である。草原に寝転んで青い大空を仰ぐとき、雑木林に彳んで小鳥の歌に聞き入るとき、私の憂いたる心もいつとはなしに微笑んでいた。
一方では自然にうちこむことによって私の心は次第に安静を得て来、他方では学校の学科の関係上倫理学や心理学や論理学やを勉強せねばならなかったが、それらのことは私にいま一度哲学的学科に対する興味を蘇らせる機会を与えることができた。