일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どくしょへんれき

読書遍歴

三木 清

三木 清의 読書遍歴(どくしょへんれき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,120자 · 72화면

아오조라 문고

私の処女作出版は失敗であった。当時岩波書店の卸部にいた坂口栄君が後に私に話したところによると、あの時分岩波の本で、小売屋に出してあんなに多くの返品があった本はないということである。それは当然であった。私はもとより無名の書生であったし、パスカルといえば専門家を除き一般の読者においては中学校の数学の時間にパスカルの定理というものを習った記憶があるだけで、そのパスカルと『人間の研究』――こういう言葉も当時の読者には全く親しみのないものであったであろう――との間にどのような関係があるのか、理解できないことであった。そしてそれはまた当然であるのだ。パスカルというのはそのように不思議な存在なのである。もちろん、現在では事情が変っている。『パンセ』を初めパスカルのいくつかの作品が翻訳され、広く読まれている。私のパスカルもその後徐々に読者を見出すようになり、今も版を重ねている。出来不出来は別として、処女作の出版というものは著述家にとってつねに懐しい思い出である。

パスカルやモンテーニュから入って、私はフランス哲学に対して次第に深い興味をもつようになった。それもさかのぼると、西田先生の著書や講義でメーヌ・ドゥ・ビランなどという、当時わが国ではあまり知られていなかった哲学者のことを知らされて、未知のものに対する憧れを感じた