후리가나로 읽는 일본 고전
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びんぼうせんにしゅうしして
貧乏線に終始して
小川 未明
小川 未明의 貧乏線に終始して(びんぼうせんにしゅうしして)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,420자 · 5화면
不意に、沢山の金がはいるようなことでもないかぎり、欠乏に悩んでいる者が、それを受け出すということは、永久にできないからでした。
次に古物商というようなものです。何品によらず私達が困って売る時には、買った時分の価格の三分の一にもならぬこと。思うに、はじめから、それ程の価値のない品物であるか、さもなければ、品物に価値のあるにかゝわらず、売手の足許を見て、安く価切るか何れかでなければならぬ。いずれにしても、彼等が不当の利得を得つゝあることが分るのでした。
私達は実生活の上に於て、その場合、場合に面接して、この世の中というところが、どんなものであるかを切実に知り得たのです。
もう一つ、貧困の時代に、苦しめられたものは、病気の場合であります。手許に、いくらかの金がなくては、医者を迎えることもできない。どんなに近い処でも、医者は俥に乗って来る。その俥代を払はなければならず、そして、薬をもらいに行けば薬代は払って来なければならぬ。
私は、その金がないばかりに、ある夜友達の許へ訪ねて行った。ちょうど友達は、夫婦で家を閉めて散歩に出かけたと見えて留守であった。私は、そのまゝ家に帰って苦しむ病人を見るに忍びず、木枯の吹く中を夜の十一時頃まで、閉った門の傍に立って友達の帰るのを待っていたことがあります。