일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かこうとしょうり

賈后と小吏

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 賈后と小吏(かこうとしょうり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,751자 · 10화면

아오조라 문고

そこには若い女が集まっていた。老嫗はその女達の方に向って言った。

「旦那様がいらしたのに、仙妃は何故お早くお出ましにならないでしょう」

心の震えている青年の耳には、それが何のことか解らなかった。と、間もなく彩雲のおりてきたように若い女の渦巻が起ってそれが二人の方に来た。その若い女の渦巻の中に背の低いずんぐりした中年の婦人がいた。それは他の女達とは比べものにならないような華麗な衣を着ていた。その婦人の一行が近づいてくると、老嫗はそれに指をさしながら青年に向って言った。

「あの方が仙妃であらせられる、そそうのないように」

青年はそれを聞くとそのままそこへべったりと這いつくばってしまった。

「は」

青年の前に来た仙妃は笑って青年を見おろした。

「お起ち」

青年は懼れで一ぱいになっているので起てなかった。仙妃は手を延べて青年の片手の手首を握った。

「お前は仙縁があるから、ここへくることができた、お前を幸せにしてあげるから懼れることはない」

青年は夢の中の人のような気になって起ちあがった。仙妃は青年の手を握ったままで歩きだした。若い女達は二人を中にして歩いた。

一行はすぐ近くの室の中へ入って往った。