후리가나로 읽는 일본 고전
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あかいらくだ
赤い駱駝
梅崎 春生
梅崎 春生의 赤い駱駝(あかいらくだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,820자 · 24화면
その一番つらくあたられたのが、二見というおれと同期の予備少尉だったんだ。この二見少尉の話を、今からしようと思う。
二見という男は、一言でいえば、全然軍人に適さない男だったんだ。軍人としての条件を、あれほど欠除した男もめずらしいだろう。その点で、同期の予備少尉にも、二見を馬鹿にしてるのが多かった位だ。しかし、これは言っておかねばならぬが、また二見ほど軍人らしくなりたいと努力した男も、まずめずらしかっただろう。そのために彼は血のにじむような苦痛を重ねていたのだ。(ことわっておくが、それは軍人として身を立てたいとか、軍隊が大好きだという意味じゃない。本当のところでは、あいつは正反対のものだった)そして軍人らしくなりたいという彼の努力が彼の場合、決定的に反対の結果になってあらわれることが多かったのだ。丁度バクチに負け運になった男が、懸命になればなるほど、いよいよ負けこむような具合だった。
二見はおれたちより四つ五つの年長だった。学校からすぐ海軍にひっぱられたおれたちと違って、二見は一兵卒として召集され、そして海兵団から、半ば強制的に予備士官を志願させられたんだ。