후리가나로 읽는 일본 고전
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くまとしゃしょう
赤い鳥代表作集 2
木内 高音
木内 高音의 赤い鳥代表作集 2(くまとしゃしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 14,043자 · 29화면
――わたしは、またもう一つ読本の中にあったくまの絵をありありと思いだすことができます。それは、大きなくまが後足で立って、木の枝にさけをたくさん通したのをかついでいくところです。さけが川へ上ってくるころになりますと、川はさけでいっぱいになり、さけはたがいに身動きもできないくらいになることがあるのだそうです。そういう時をねらって、くまは川の岸にでて、爪にひっかけては、さけをほしいだけ取ります。それから木の枝を折って、さけのあごへ通し、それをかついで穴へ帰ろうとするのですが、さすがのくまもそこまでは気がつかないとみえ、枝のさきをとめておかないものですから、さけは、道々、一つずり落ち二つ落ちして、ようやく穴へ帰ったころには、枝に一ぴきものこっていない。そうしたくまの歩いたあとへ通りかかった人こそしあわせで、くまの落したさけをひろい集めさえすれば大漁になるというお話でした。
こんなふうですから、ふだんでもくまの話は、よく耳にしました。きょうは郵便配達が、くまに出会ってあぶないところだったとか、どこどこへくまがふいにでて、飼い馬をただ一うちになぐり殺したとか、そういった話をたびたびききました。