후리가나로 읽는 일본 고전
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あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
山本 周五郎의 赤ひげ診療譚(あかひげしんりょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,548자 · 47화면
という相談がきまっていたのだが、そんな話には耳も藉さず、かれらはただ早く立退くほうがいい、と云うばかりであった。登は聞いていながら、どっちが正しいかわからなくなった。
――引越したらいいじゃないか。
どうせこれから店賃を払うつもりなら、こんなごたごたはさっぱり捨てて、よそへ移るほうが簡単ではないか。なんのためにそうねばっているのだ、意地ずくか、それとも住み馴れた家へのみれんか。登はそんなふうに、心の中で角三に問いかけた。
去定は半刻ほどして戻ったが、上へはあがらず、登と竹造を促して帰り支度をした。「なにも心配はない」と去定はおたねに云った、「差配によく話しておいたから、伊蔵も乱暴なことはしないだろう、明日また誰かよこすが、短気なまねはしないように、――角三にも長屋の者にもそう云っておいてくれ」
音羽から外診に廻ったのだが、そのあいだ去定は、歩きながら登に仔細を語った。歩いているあいだしか話はできないから、終りまで聞くのに暇どったが、却って詳しいことがよくわかった。――角三とおたねは、来月の中旬に祝言をあげる筈であり、ここまでこぎつけるのに、まる四年かかったということであった。