후리가나로 읽는 일본 고전
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えっちゅうつるぎだけ
越中劒岳
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 越中劒岳(えっちゅうつるぎだけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,680자 · 10화면
けれども此尾根を登って絶頂へ出るには、充分二日は懸るから、登山に一日下山に一日を要すという談話と一致しない。其上若し頂上に登ったものとすれば、彼の測量部員が発見した槍の穂と錫杖の頭との中、どれか一つ位見当りそうなものである。考えると幾多の疑問が生ずるのであるが、絶頂迄は登らなかったとしても、連脈中の一峰か又は頂上近くまで登ったものと見てよかろう。そう信じて置くのが至当であろうと思う。
かくも最初の登山或は寧ろ登山口を探すのに骨の折れた劒岳が、今では有らゆる登山路を探究し尽され、これ迄は唯いかめしく怖ろしげな山とのみ見られたのが、急に親しみのある懐しい山と変って、登山者の人気を集中するに至ったのは、山の姿の如何にも豪宕であること、残雪の極めて多量なること、危険を無理にさえ冒さなければ、誰も持って生れた冒険心を適度に満足せしめ得ること等に原因するものであろう。後立山山脈から眺めた劒岳は、其東南面に平蔵谷、長次郎谷、三窓、小窓、大窓と白竜の夭喬たる如き五条の大雪渓を懸け連ねて、立山を凌ぐ程の立派さである。更に近く劒沢の大雪渓の上に立ってこの岩の殿堂を振り仰ぐと、多量の万年雪に尽く其岩屑を運び去られた柱や壁や屋根は、偃松其他の高山植物が青苔の蒸したように生えて、四近に溢るる黝い色は、この大伽藍に何ともいえぬ落つ