후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
森だからやたらに大木が生えて、その古い大木がまた出鱈目に枝を張って、枝の交錯から午後の陽が洩れて、土と朽葉のにおいがつめたく鼻をついて、湖があったり、薪をしょった女が小路に自動車をよけていたり――そのうちに森を出たと思ったら、いきなり宿場みたいな埃くさい町の真ん中へ停めて、運転手の赤ら顔が私たちを振りかえった。
『あれです! 一八一五年六月十七、十八の両日、ウェリントン将軍の参謀本部となった家は。いまは村の郵便局ですがね。』
私たちはウォタアルウ古戦場へ行く途中だった。いや、もうここがウォタアルウの町だという。見ると、いかさま「すっかり当時を心得て」いそうな建物が、ふるくて汚いくせに妙に威張って建っている。ここにおいてか私は、
『ははあ、そうかね。大したもんだね。』
と一つ、亜米利加人の観光客みたいに曖昧に感心しておいて、彼女を促し、ショファを引具してちょっとそのウェリントン大公の参謀本部を訪問する。
二階が本部兼居間兼寝室だ。「すっかり当時を心得て」いそうなお婆さん――この家の主婦兼ウォタアルウ郵便局長――が出て来て、
『これが将軍の使った椅子と机。