후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
山川 方夫의 軍国歌謡集(ぐんこくかようしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,655자 · 80화면
私は、ぱったりとあの歌声の主の娘と顔を合わせたのだ。
七月の終りちかく、その年の最高気温をまたも更新した日の夕方だった。私はその日、私の家の唯一つの収入源である焼け残った東京の家の家賃と地代をとりに四谷まで出掛けた。――毎月、月末ちかくに金を貰いに行き、判を捺して、屋敷が荒されていないかを事こまかに観察をし、それから湘南海岸の家に金を郵送するのが私の仕事だった。ちょうど、妹が同級生を海岸の家に呼びたいといっているが、という相談を母からの手紙で受けていたので、私は郵便局で短い手紙を書き、金といっしょにその返事を送った。すると、急に泳いでみたくなった。
夕暮れまで、私は後楽園のプールにいた。貸パンツを返して、まだ水の匂いや、雑然とした物音や叫喚や、はなやかな水着の色彩の残像がちらちらと混りあっているような気分のまま、ぶらぶらと電車通りを歩いて、水道橋駅のプラット・ホームに出た。プールは子供たちで芋を洗うようだったが、私は久しぶりの水の味に、一応満足していたのだ。電車を待ち、口笛を吹いていると、ふいにうしろからだれかが肩をたたいた。それがあの娘だった。