후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
のうそん
農村
宮本 百合子
宮本 百合子의 農村(のうそん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,223자 · 97화면
家中見廻して何一つこれぞと云うほどのものもない、洞の様な、このがらんどうで、到る処に貧のかげの差しただようて居るこの家の様子は私が始めて見る――斯う云う家、斯う云う生活もあるものかと思ったこの家の中に、色のやけてやせこけた、声ばかり驚くほど太い五人の子供が炉に掛った鍋の食物の煮えるのを、この上ない熱心さで見守って居る様子は、何となしに空恐ろしい様な気持を起させる。
私はこんな貧しい家を目前に見た事はまだ一度もなかった。鮫ケ橋の貧民窟は聞いて名ばかりを知って居る。
こんな子供ばかりで居る暮しを見た事もない。私はこの家の暮しは、話できいて居るよりもひどいと思った。
こんなにも道具がなくて暮す事が出来るのだろうか、子供ばかり置かれてどうするだろうか。
子供のためにも悪いだろうし、よく悪い者が入って来ない事だ。
お金なんかはどうして置くんだろう。
非常な物めずらしさで、よく見て居たいと思うともう私は婆さんの話には最早耳をかたむけなくなって仕舞った。
けれ共婆さんは、私が聞こうが聞くまいがかまわないと云う風に、只一人で勝手に喋って居る。
養蚕の事を云って居た。