후리가나로 읽는 일본 고전
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きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
夢野 久作의 近世快人伝(きんせいかいじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,469자 · 157화면
これには流石の頭山満もチョイト本気になったらしい。俺も貧すれば鈍するでスッカリ共鳴してしまって技師を派遣する費用の調達を引受ける事になった。つまりその滝の横に運河を掘ってその滝の上流を堰き止めて、滝壺の水を掻き干して、底の方に溜まっている四百億円の砂金をスコップで貨車へ積み込もうという曠古の大事業だ。その費用を調達のために俺は白真剣になって東奔西走したものだ。その頃雇っていた抱え俥の車夫に、もしこの事業に成功した暁には、貴様に米俵一杯の砂金を遣ると云ったもんだから、真に受けた俥夫の奴め真夏の炎天をキチガイのように走りまわったものだが、一方にこの話が玄洋社の連中に伝わった時の壮士連の活気付きようと来たら、それこそ前代未聞の壮観だったね。四百億円あれば、朝鮮、支那、満洲、手に唾して取るべしと云うのだ。アトは宜しくお願いしますというので弦を離れた矢のように、手弁当でビュービューと満洲へ飛んで行く。到る処に根を下し、羽根を拡げて、日本内地から来る四百億円を待っている……という勇敢さだ。その中に俺の軍資金調達が不可能になって、この話はオジャンになった。一番残念がったのは俺の俥屋だったが、満洲に根を下した豪傑連は、そんな事はわからない。