후리가나로 읽는 일본 고전
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「まよいのすえは」
「迷いの末は」
宮本 百合子
宮本 百合子의 「迷いの末は」(「まよいのすえは」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,069자 · 18화면
という迄に常軌を逸したのであった。
日本の外へ出て見ると、内にいた間には見えなかった日本が見えるのは当然である。漱石なども、ロンドンに行って後、非常に鮮明に、日本の文化的伝統とヨーロッパの文化的伝統との相異を、その社会的歴史の背景の前に認めた芸術家の一人であったが、それは、漱石にあっては、当時の日本の文学的水準にとって瞠目的な価値をもっていたイギリスの十八世紀文学の研究と文学評論とを生ましめた。同時に、日本の義理人情というものをも客観的に把握し解剖する力を獲得した。漱石自身のうちに時代的な意味で影響をのこしている義理人情をも、その観察の鏡にうつして眺めるようになった。小説の中で、彼は、旧来の義理人情というものが自然であるべき人間相互の関係を歪め、そこから生じた不調和や偽善に対して、人間的な、自覚をもつ我、及び自然的人間情緒が捲き起さざるを得ない軋轢と相剋とを描き得た。「それから」「門」「彼岸過迄」等、いずれもこの点で当時の日本人の発展的な内部生活を反映していたのであった。彼が、目白の学習院へ招ばれ、フロックコオトを着て述べたところの講演は、若い公達等に、人間性の自覚の必要を力説したものであった。