후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ついおく
追憶
宮本 百合子
宮本 百合子의 追憶(ついおく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,363자 · 35화면
私は縮み上った。
そして、此那気味が悪いのに何故来たのかと云う気持にもなりながら、矢張り怖わいもの見たさで、少し隙き間の出来て居た襖の陰にぴったり貼り付いて中をのぞいた。
部屋の中は平常叔父の使って居たのとは違って大きい光った油壺の照り返しまで付いた洋燈が灯って居るので他所の部屋の様に明るくて、大きい影坊子が向うの壁の上に重ったり離れたりして居る。
沢山の人が居ながら皆自分が病気の様にだまって居る。
お祖母様もお叔母ちゃんもああちゃんも……黒い洋服を着て居るのはお医者様だろう。
オヤオヤ変なものだ何が彼那に光って居るのだろう。
私は大変珍らしく暖くなった様な心持になって、自分がかくれて居るのだと云う事等は、すっかり忘れてあれこれと見廻して居ると、祖母の陰になって顔の見えない叔父の声が突然非常に大きく、
「嫂さん。
と投げつける様に叫んだ。
苦しくて苦しくて堪らない息を吐くと一緒に夢中で出た様なその声は太く短くかすれて居た。
「え?
え? 何ですか。
母は体を曲げた様であったがあんまり恐ろしかったので私は隙き間から目を離して、しっかり瞼をつぶって仕舞った。