일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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れんかんき

連環記

幸田 露伴

幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면

아오조라 문고

右衛門に取って直接に苦痛が有るの無いのということでは無いが、自分の思ったことが何の手応えも無く、風の中へ少しの灰を撒いたように消えて終ったというようなことは、誰に取っても口惜しいものである。まして相当の自負心のあるものには、自分が少しの打撃を蒙ったよりも忌わしい厭わしい感じを生じ勝のものである。それに加えて、相互の間に敬愛こそは有れ、憎悪も嫌悪もあるべき筈は無い自分に対してさえ、然様いう軽視若くは蔑視を与える如き男が、今は嫌厭から進んで憎悪又は虐待をさえ与えて居る其妻に対しては、なまじ横合からその妻に同情して其夫を非難するような気味の言を聞かされては、愈々其妻に対して厭悪の情を増し虐待の状を増すことであろうと思うと、其妻に対しても気の毒で堪らぬ上に、其男の憎らしさが込みあげて来てならぬ。吾が心の平衡が保てぬというほどでは無いが、硬粥が煮えるときにブツブツと小さな泡が立っては消え、消えては復立つというような、取留めのない平らかならぬものが腹中に間断なく起滅するのを免れなかったことだったろう。そこで右衛門は遂に夫の匡衡に委曲を語って、定基の近状の良くないことを云い、其妻のあわれなことを告げ、何とかしてやって欲しいことを訴えた。