후리가나로 읽는 일본 고전
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
幸田 露伴의 連環記(れんかんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,281자 · 95화면
然し母も流石に寂照の母であった。恩愛の情は母子より深きは無い、今そなたと別れんことは実に悲しけれど、汝にして法のため道のために渡宋せんことは吾も亦随喜すべきである、我いかで汝の志を奪うべきや、と涙ながらに許してくれた。で、寂照は表を上りて朝許を受け、長保四年愈々出発渡宋することになった。
寂照には成基尊基の二弟があって、成基は此頃既に近江守にもなっていたであろうから、老母を後に出て行く寂照には、せめてもの心強さであったろう。然し寂照が老母を後に、老母が寂照を引留めずに、慈母孝子互に相別るるということは甚だしく当時の社会を感動せしめた。しかも上は宮廷より下は庶民までが尊崇している恵心院僧都の弟子であり、又僧都の使命を帯びているということもあり、彼の人柄も優にやさしかった大内記の聖寂心の弟子であるということもあり、三河守定基の出家因縁の前後の談の伝わって居たためもあり、老若男女、皆此噂を仕合った。で、寂照が願文を作って、母の為めに法華八講を山崎の宝寺に修し、愈々本朝を辞せんとした時は、法輪壮んに転じて、情界大に風立ち、随喜結縁する群衆数を知らず、車馬填咽して四面堵を成し、講師の寂照が如法に文を誦し経を読む頃には、感動に堪えかねて涕泣せざる者無く、此日出家する者も甚だ多く、婦女に至っては車より髪を切って講師に