후리가나로 읽는 일본 고전
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,568자 · 109화면
の富を積んでも、法律によって保護せられるようになってからは、いったん何らかの方法に従って富を造ったものはますます財産が増加するばかりである。このことは米国などのありさまを見ればきわめて明白に知れる。しかして一人を富豪ならしめるためには、数百万人がその犠牲となって、貧苦におちいらねばならぬことは計算上明らかな理であるゆえ、一方に少数の者が巨万の富を積む間には、他方においては幾千万の人間は漸々貧困となり餓に迫られてはだんだん安い給金にも甘んじて、牛馬のごとくに労働せざるを得ず、ついには露命をつなぐことさえ容易でなくなる。かかる状態の世の中は、これを他物にたとえて言えば、あたかも贅沢美麗をつくした重い馬車に少数の客を乗せ、数百千人の者が馬の代わりにこれをひいたり、押したりして坂路を登ってゆくようなものである。
現時の世の中はほぼかかるありさまであるゆえ、これに対して不満の声の聞えるのは当然のことで、毫も怪しむには足らぬ。車をひくものが車上の客を眺めて、かれも人なり、われも人なり、特にわれのほうが筋力も知識もかれに比してははるかに優等である。しかるにかれはかく安楽に贅沢に暮らし、われはかくあえぎ苦しまなければならぬのはいかなる理由によるかと考え出しては、一刻も不平なきわけにはゆかぬ。