후리가나로 읽는 일본 고전
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ちがうへいはちろう
違う平八郎
山本 周五郎
山本 周五郎의 違う平八郎(ちがうへいはちろう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,142자 · 27화면
一
一
永禄十三年正月元日、尾張国清洲城は、祝賀の宴で賑わっていた。
東海の雄今川義元を田楽狭間に屠ったのが二十七歳、それ以来斎藤龍興を降し、近江十八城を抜き、征馬を駆って摂津、河内を蹂躙した織田信長は、威勢ようやく天下を呑むの時期にあった。
――殊に前年の冬、伊勢の北畠倶教を攻破った後のことで、年賀の宴はそのまま勝戦の祝いをも兼ね、城内は歌舞歓声にどよみあがっていた。
館の大広間でも酒宴当に酣で珍しく奥方や侍女たちを侍らせた信長は、機嫌よく盃を挙げながら列座の諸将士の語る伊勢合戦の功名談を聴いていた。
――祝宴は無礼講になり、みんな充分に酔って来ると、手柄話はいつか戦場の失敗談に移り、一座は明朗な笑声に崩れ始めた。
すると丹羽五郎左衛門が、
「そういう話なら拙者に取って置きの珍物がある。我君、……お座興に家来を一名これへ召寄せとうございますが、お目通りお許し願えましょうか」
と仔細あり気に云った。五郎左衛門が折に触れて意表外な笑の種を撒くことはみんな熟く知っている。
「宜し宜し、無礼講じゃ、呼ぶが宜い」
信長も興ありげに頷いた。
五郎左衛門は立って行ったが、間もなく一人の若者を伴れて戻った。