후리가나로 읽는 일본 고전
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とおのへ
遠野へ
水野 葉舟
水野 葉舟의 遠野へ(とおのへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,903자 · 117화면
旅に出るとよくこんな目に逢う。人の悪い奴等だ。でも馬車に乗るときめた。
そして、この朝からの愚痴を、君に書いたのだ。ちょうど馬車が急に動き出さないものだからね、その間に。……二日、花巻の町はずれにて、M生。
猿ヶ石川の川岸にて
あれから花巻の町はずれで、また北上川を渡った。長い長い船橋だった。今は、猿ヶ石川の岸に沿った断崖の上を通りすぎて、ちょっとした村で馬車がとまった。散々おどかされた途中は、先ず無事だった。
これから、遠野まで六里だそうだ。まだ大分ゆられなくっちゃ目的地には着けないんだ。もううんざりしている。午後二時すぎ、M生。
夜――吹雪
今やっと遠野に着いた。夜の十時半だ。
日はちょうど、宮守と鱒沢との間で暮れた。山の中腹を縫った道を永いあいだ馬車が駆けて行くうちに、四辺が次第に暗くなって来た。おまけに雪が降り出した。鱒沢を過ぎる頃にはもう吹雪だ。馬車に腰をかけて肩から上のところは窓、その窓に垂幕があるばかり、外の雪は容赦なく吹き込んでくる。寒さにたえられぬ。僕は外套でしっかりとからだを包んで坐っていた。足の先が切れるかと思うほど冷かった。