후리가나로 읽는 일본 고전
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のわき
野分
山本 周五郎
山本 周五郎의 野分(のわき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,401자 · 42화면
七
そして、やがて迎えの乗物が来て屋敷を出たが、そのとき駕籠に付いた小林新吾が、昨夜あれからの始末を囁くような声で簡単に報告した。
「こちらは二人ほど薄手を負い、相手にも数人負傷者が出ました、然しその程度でものわかれとなり、今早朝、馬場老職が責を負って隠居のお届けを致しました、それでひとまず落着する模様でございます」
だが又三郎は、そうかとも云わなかった。彼は目前に迫った正陟との対面を思って、世子を辞退すること、同時に武士の衣を脱ぐこと、その二つをどのように云いだすべきか考え耽った。昨夜からの出来事は、彼の立場をぬきさしならぬものにしてしまった。世子辞退のことだけでもひじょうに困難であろう、だがおれは出てゆく、こんな生活は飽き飽きした、おれはもっと人間らしく生きるんだ、お紋を女房にし、あの老人をお祖父さんと呼んで。お紋、又三郎はずいぶん久方ぶりで呼ぶように、口の内でそっと呟いてみた、「……お紋」と。
七
「そして父と会ったのだ」
「…………」藤七は膝を固くして聴いていた。
「生れて二十四年、はじめて会う父だった、上屋敷へ着いてからその席へ出るまでは、正直に云って胸が顫えた」