후리가나로 읽는 일본 고전
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きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
岡本 かの子의 金魚撩乱(きんぎょりょうらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,999자 · 67화면
しばらく沈黙が続いた。復一は黙って真佐子に対っていると、真佐子の人生に無計算な美が絶え間なく空間へただ徒らに燃え費されて行くように感じられた。愛惜の気持ちが復一の胸に沁み渡ると、散りかかって来る花びらをせき留めるような余儀ない焦立ちと労りで真佐子をかたく抱きしめたい心がむらむらと湧き上るのだったが……。
復一は吐息をした。そして
「静かな夜だな」
というより仕方がなかった。
復一が研究生として入った水産試験所は関西の大きな湖の岸にあった。Oという県庁所在地の市は夕飯後の適宜な散歩距離だった。
試験所前の曲ものや折箱を拵える手工業を稼業とする家の離れの小座敷を借りて寝起きをして、昼は試験所に通い、夕飯後は市中へ行って、ビールを飲んだり、映画を見たりする単純な技術家気質の学生生活が始まった。研究生は上級生まで集めて十人ほどでかなり親密だった。淡水魚の、養殖とか漁獲とか製品保存とかいう、専門中でも狭い専門に係る研究なので、来ている研究生たちは、大概就職の極っている水産物関係の官衙や会社やまたは協会とかの委託生で、いわば人生も生活も技術家としてコースが定められた人たちなので、朴々としていずれも胆汁質の青年に見えた。