후리가나로 읽는 일본 고전
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,251자 · 39화면
が、ものには弾みということがあるから、一歩譲って、そんなことで絞殺されたものとしても、あの武右衛門である。いくらとっさの不意打ちとは言え、相手が悪鬼魔神でないかぎり、武右衛門も、争ったに相違ない。いや、たとえしばらくでも、文字どおり死力を尽して抵抗したにきまっている。この狭い廊下で、鯨のような武右衛門が生への本能に促されて何ものかと格闘した。相当暴れた――ものと想像していい。大男が、死ぬまえのきである。どんなにか必死の、どたばた騒ぎだったことと思われるのだが、それが、この、廊下に面した部屋に、出の仕度を急いでいた紋之助とおこよに聞こえなかったというのは、尠くとも、ふたりがちっとも気づかなかったというのは、いくら、出方の藤吉や席主幸七の言うように、ちょうどその時武右衛門と代り合って娘手踊りの梅の家連が高座へ上ったばかりで、ここは鳴物のもっともやかましく響く場所なので耳にはいらなかったのだろうとの説明があっても、釘抜の親分には、これがずんと胸に納まるというわけには、いささか往かなかったのだった。
そう言えば、腑に落ちないことだらけである。
高座で力業を演じていた武右衛門を、藤吉は、あんなのにかぎって妙にころりと死ぬものだと言ったが、それが、まさにそのとおりに、まるで藤吉の言葉に従わなければならなかったように