일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,319자 · 29화면

아오조라 문고

そこから暗剣殺は未申の方角、背戸口の暗黒に勘次を忍ばせておいて、藤吉は彦を引具し、案内も乞わずにはいり込んだ。

土間の広い仕事場、框の高い店、それから奥の居間から小座敷と、たがいに不意の襲撃を警めあいながら一巡りしたが、仕事場も住居家も綺麗に片づいて人のいる様子もない。蒲鉾だけは拵えた跡も見えたが、なにもかも洗い潔められて、一日の業の終ったことを語っていた。

「ちぇっ、ずらかったか。」

彦が歯を噛んだ。

「そうさの――や、ありゃあ何だ、あの音!」家の横手に当って軽く地を踏むひびき。

「勘兄哥じゃねえかしら。」

「勘が持場あ外すわけあねえ。」

木枯に鳴る落葉と言おうか、家路を急ぐ瞽女の杖といおうか、例えば身軽な賊の忍ぶような。

「開けて見べえ。」

内にも忍ぶ二人、抜足差足縁側へ出て、不浄場近い一枚をそうっと引いた。

「灯を消せ。」

真の暗黒。

透かして見る。夜は、下から見上げるようにすれば空明りに浮び出て物の姿がはっきりする。

「犬だ※(逆感嘆符、1-9-3) お、白え犬だぞ!」

「ややっ、昼間の野良犬、頬を銜えた――。」

「しいっ!」

と低声。なおも凝視る。

犬は、白犬は、垣について土を嗅ぎ嗅ぎ、裏へ廻って小庭の隅を掘り出した。