일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,145자 · 19화면

아오조라 문고

が、出がけにその辺の格子の一つに小さな新しい瑕があるのを彼は素早く見て取った。

それとなく近所で何か問い合せた後、彼は八丁堀の藤吉の家を指してひたすら道を急いだ。

二

「真っ平御免ねえ。」

がらりと海老床の腰障子を開けた勘次は、そこの敷居近くに釘抜藤吉の姿を見出してわれにもなくほっと安心の吐息を洩らした。

「勘、昨夜は山谷の伯父貴のもとで寝泊りか――。」

例によって町内の若い者を相手に朝から将棋盤に向っていた藤吉は勘次の方をちらっと見たなり吐き出すようにこう言った。吉原で大尽遊びをして来たと景気のいい嘘言を吐こうと思った勘次は、これでいささか出鼻を挫かれた形で逡巡となった。

「どうしてそんなことがお解りですい?」

端折った裾を下ろしながら彼は藤吉の傍へ腰を掛けた。一流の豪快な調子で藤吉は笑った。

「お前の足駄には赤土がついてるじゃねえか。」

と彼は言った。

「して見ると今道普請をしている両国筋を通って来たらしいが、あの方角はここから北に当る。北と言えばさしずめ北廓だが、手前と銭は敵同士、やっぱり山谷の伯父貴の家でお膳の向うで長談義に痺れを切らしたとしか思えねえじゃねえか、え、こう、勘。