후리가나로 읽는 일본 고전
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つったさかなのあじ
釣った魚の味
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 釣った魚の味(つったさかなのあじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,055자 · 3화면
釣りは、主人が釣りそのものを楽しむということと共に、獲物の味を家族に満喫させるところに一層の興味がある。
ところが、獲物を釣り場に棄ててきたり、無意味に人に呉れたりする釣り人を見受けるのは甚だ心得ない。
つまり、これは主婦が獲物を喜ばない影響であるかも知れないのである。世の中には魚屋が持ってくる魚であれば、それが活きの悪いものであっても喜んで食べるのに、主人が釣ってきた魚であると、生臭いとか気味が悪いといって手をつけない主婦が往々ある。それはまことに残念だ。
釣ってきた魚であれば、それが川魚であろうが海魚であろうが、これに越した活きのいい味の立派なご馳走はないのである。
主人は、よく主婦を指導して獲物の味を家庭に理解させねば、釣りの目的が達せられないであろうと思う。いまは寒鮒の季節である。鮒などといって馬鹿にはならぬ。肉の甘味は鯉に増しているのである。釣ってきた鮒は決して粗末にすべきではない。焼いて甘露煮にするのは、手数もかかるし、その夜のご馳走にもならぬから、洗いか刺身にするに限る。五、六寸以上の大物であったならば、洗いよりもむしろ刺身の方に風味があろう。