후리가나로 읽는 일본 고전
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
国枝 史郎의 銅銭会事変 短編(どうせんかいじへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,745자 · 216화면
受け口の仇っぽさ、半四郎より若いだけに一層濃艶なところがある。
「小次郎さん小次郎さん」
階下から誰か呼ぶ者がある。
「はあい」と優しく返辞をしたが、もうその声から女である。
「親方さんがお呼びですよ」
「はあい」といって立ち上がり、しとしと梯子段を下ったが、パラパラと蹴出す緋の長襦袢が雪のような脛にからみ付く。
三津五郎の所から帰ったばかり、団十郎はむっつりとして奥の座敷に坐っていたが、小次郎の姿を見上げると、
「そこへ坐りねえ」
と厳めしくいった。
「はい」
といって坐ったが、団十郎の膝の上に、小さい行李のあるのを見ると、小次郎は颯と顔色を変えた。
「今日」と団十郎はいい出した。「瓦町の三津五郎でちょっとお前の噂が出た……聞けばあそこの三津太郎どん、行方を眩ましたということだが、お前とは昔から御酒徳利、泣くにも笑うにも一緒だったが、どこへ行ったか知らねえかな?」
じっと様子を窺った。
「へえ、一向存じません」
「おおそうか、知らねえんだな。知らねえとあれば仕方もねえが、他にもう一つ訊くことがある。……この行李だ! 知っていような?」
膝の上の行李を取り上げるとポンと葢を取ったものだ。