후리가나로 읽는 일본 고전
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
国枝 史郎의 銅銭会事変 短編(どうせんかいじへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 106,745자 · 216화면
絵巻を貰った六人の子は、ひどく憤慨したものである。
「いったい何んでえこの態は!」まず長男の県丸が口穢く罵った。「六歌仙がどうしたというのだろう! 小町が物を云いもしめえ。とかく浮世は色と金だ。その金を隠したとは呆れたものだ」
「いいや俺は呆れもしねえ」次男の赤魚がベソを掻きながら、「明日から俺らはどうするんだ。一文なしじゃ食うことも出来ねえ」
「待ったり待ったり」
と云ったのは小利口の三男月丸であった。
「これには訳がありそうだ。……ううむ秘密はここにあるのだ。この絵巻の六歌仙にな」
「私達は六人、絵巻も六人、ちょうど一枚ずつ分けられる。六歌仙を分けようじゃありませんか」
四男の鯖丸が意見を云う。
「よかろう」
と云ったのは五男の小次郎で、
「妾は女のことですから小野小町が欲しゅうござんす」
お小夜が最後にこう云ったが、これはもっともの希望というので小町はお小夜が取ることになった。
藪紋太郎
ちりぢりに別れた六歌仙は再び一つにはなれなかった。
「吉備彦の素敵もない財宝は六歌仙の絵巻に隠されている。絵巻の謎を解いた者こそ巨富を得ることが出来るだろう」――こういう伝説がいつからともなく津々浦々に拡まった頃には、当の絵巻はどこへ行ったものか誰も在所を知らなかった。