후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,230자 · 280화면
最後に金五郎の隣――与八夫婦の向うに住んでいる按摩佐の市の母親も出て来ました。眼の見えない佐の市を除けば、これで長屋総出になったわけですが、脅えた顔を揃えて、わけの解らぬことを囁き合うだけで、何の足しにもなりません。
「何が始まったんだ。大変な騒ぎじゃないか」
木戸の外から声を掛けて、若い男が入って来ました。六軒長屋のすぐ外――表通りに住む雪之助という二十七八の男で、本石町の丸木屋の次男坊に生れながら、商売は嫌いの風流事が好きで、こんなところに別宅を建てて貰い、耳の遠い年寄りを一人使って、粋事と雑俳とにその日を暮す、雪江という筆名に相応しい結構な若旦那でした。
「若旦那、大変なことになりましたよ」
与八は歯の根も合わぬ姿でした。
「またお前のところの夫婦喧嘩かい」
事もなげに笑う雪之助。
「そんな事じゃありませんよ。お六婆さんが殺されて死んでいるんで」
「ヘエ、あの婆さんでも殺されると死ぬのかい」
雪之助はまだ巫山戯気分です。
「見て下さいよ。凄い人相ですぜ、若旦那。三途河の婆アだって、あの顔が行くと驚きますぜ」
大工の金五郎はこんな時にも江戸っ子らしい剽軽さを失いませんでした。