후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,230자 · 280화면
「娘が長年の病気を治して貰いました。嫁入り前の十九でございます。その御恩報じに、番頭と一緒に先達の御世話を引受けております」
「娘は?」
「これに参っております。菊と申します」
徳兵衛の後ろに小さくなっている娘――八方から射す灯明の中に浮いて、それは本当に観音様の化身ではないかと思いました。少し華奢で弱々しく見えますが、多い毛の緑も、細面の真珠色も、この世のものとも思えぬ気高さ――「よくもこんな美しいものを生んだことかな」と、もう一度父親の顔を振り返って見るほどの美しさです。その後ろに小さく控えたのは番頭の宇太松、これは二十七八の至って平凡な正直そうな男でした。
つづいて棟梁の竹次は何の巧みもなく、
「あっしの疝痛と、女房の腰痛を治して貰いましたよ。それからは御恩返しにいろいろ働いているだけの事で、ヘエー」
至って無技巧にそんな事を言うのです。つづいて父親を癒して貰ったという、越後屋の倅、女房の気鬱が治った小梅の百姓小兵衛、等々、なんの不思議もありません。
「東海坊の祈祷で治らない者もあったろう」
平次は妙な事を訊きました。
「業の深いのは癒らないとされております。