후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,230자 · 280화면
六
「すると、北の海を捜しゃいいわけですね」
「その通りだ」
「有難うございます。どうも学問にはかないません。もっともこれだけ付け焼刃の智恵でも持って行けば、もう悪賢い下手人なんかには負けません」
平次は独り言をいいながら、新三郎の前を退きました。
六
「八、解ったぞ」
「親分」
室の外で待っていた八五郎は、平次の顔に動く勝利感を見て、ホッと安心したのです。ここへ来るまでの平次の顔色は全く今まで八五郎が見たこともないような険悪なものでした。
そこから木場へ引返したのは、もう夕陽が町を染める頃。
「この家の北の方には何があるんです」
平次はいきなり支配人の常吉にこんな事を訊きました。
「北海庵という庵室ですよ、――兄が寄進して十五六年前に建てた堂ですが、庵主が死んで、そのまま立ち腐れ同様になっていますが――」
「そこだ」
平次が飛付こうとするのを、常吉はあわて加減に止めました。
「そっちからは行けませんよ。厚い生垣があって、北へ行くには南の方へ出て、屋敷をグルリと一と廻りするんです」
争うべき筋合もないので、平次は常吉の導くまま、生垣をグルリと廻って、裏口へ出ました。
おびただしい材木を漬けた堀の縁を通って、北側の庵室――北海庵の前に立った平次は、あまりにも荒れ果てた様子に、少なからずがっかりさせられた様子です。