후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 157,440자 · 313화면
明石五郎八
平次は漸く腰をあげました。
明石五郎八
旅芸人の明石五郎八は、三年に一度、二年に一度は、生れ故郷の江戸に還って来て、場末の空地、堂宮の境内などに小屋を掛け、その適当な芸を江戸の客に見せておりました。
もとより格も身分も低い旅まわりの芸人ですが、時偶江戸一番の盛り場、東両国に小屋を借りて、一と月でも二た月でも興行するのは、明石一座が有卦に入った時で、今年は不思議に花時から江戸に踏み留まり、東両国で蓋をあけて、とも角も江戸の人気を繋いでおりました。
五郎八は四十過ぎの中年者で、一座には腕ッこきの達者がそろい、江戸のお客には、少し田舎臭い芸ではあったにしても、二た月あまり飽きさせずにいたのです。
平次はみちみち八五郎と両国の寅から、これだけのことを聴きながら、宵の東両国に向いました。
が、そのころの御布令で、興行物は大概暮れ酉刻(六時)でお仕舞いになり、小屋は木戸を閉ざして、夜店の灯りだけが、寂しく泥絵具の看板を照らしております。
五郎八の家は小屋の番人に聞いて直ぐわかりました。二つ目の橋の側、相生町の五丁目を裏通りへ入ったところで、路地を距てて左手は、小身の御家人の屋敷が、目白押しに建て込んでおります。