후리가나로 읽는 일본 고전
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にしきぎ
錦木
宮本 百合子
宮本 百合子의 錦木(にしきぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,481자 · 103화면
毎日きまった事はちゃんちゃんとして行ってもあとは柱にもたれてボンヤリして居たり何かもうどうしても忘られない事をしいてまぎらそうとするように、涙の出るような声で、歌をうたったり、琴をひいて居たりして段々何となく物思わしげな病んで居るような様子になって、三度のものなどもあんまりはかばかしく進まなくなった。女達はもうすっかり察して居るので、
「御かわいそうにネー、もう皆知って居るんですもの、そうおっしゃりさえすれば大奥様に御相談してどうにでもなるものをネー、又そこが御可愛いいんだけれ共」
「何だか物語りにでも有りそうじゃあありませんか、ネーそして夕方なんか、あの姿でうす暗いなかにうなだれて居らっしゃるところなんかはまるで絵のようです」
なんかと云い合って居る。
「ネー若様、ほんとうに大奥様に申し上げてもよろしいでございましょう、そうすればどうにでもなるんでございますもの」
と乳母はそれに違いないと思ったので云って見たがやっぱり、
「そんなことを幾度くりかえして云って居るんだろう。本人がそうでないって云ったら一番たしかだのに、ネ」
といかにもいやそうに云うのでそれもならずに、どうしたら好かろうと迷って居る。