후리가나로 읽는 일본 고전
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うし
鎧櫃の血
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 鎧櫃の血(うし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,702자 · 99화면
家の名は忘れましたが、京に名高いすっぽん屋があって、そこへ或る人が三人づれで料理を食いに行くと、その門口にはいったかと思うと、ひとりの男が急に立ちどまって、おれは食うのを止そうという。ほかの二人もたちまち同意して引っ返してしまった。見ると、おたがいに顔の色が変っている。まず一、二町のあいだは黙って歩いていたが、やがてそのひとりが最初帰ろうと言い出した男にむかって、折角ここまで足を運びながらなぜ俄に止めると言い出したのかと訊くと、その男は身をふるわせて、いや、実に怖ろしいことであった。あの家の店へはいると、帳場のわきに大きなすっぽんが炬燵に倚りかかっていたので、これは不思議だと思ってよく見ると、すっぽんでなくて亭主であった。おれは俄にぞっとして、もうすっぽんを食う気にはなれないので、早々に引っ返して来たのだという。それを聞くと、ほかの二人は溜息をついて、実はおれ達もおなじものを見たので、お前が止そうと言ったのを幸いに、すぐに一緒に出て来たのだという。その以来、この三人は決してすっぽんを食わなかったということです。それは作り話でなく、蒿蹊がまさしくその中のひとりの男から聴いたのだと言います。