후리가나로 읽는 일본 고전
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くにさだえがく
鏡花短篇集 川村二郎編
泉 鏡花
泉 鏡花의 鏡花短篇集 川村二郎編(くにさだえがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,644자 · 40화면
……
「分ったか、お婆々。」と言った。
十
断念めかねて、祖母が何か二ツ三ツ口を利くと、挙句の果が、
「老耄婆め、帰れ。」
と言って、ゴトンと閉めた。
祖母が、ト目を擦った帰途。本を持った織次の手は、氷のように冷めたかった。そこで、小さな懐中へ小口を半分差込んで、圧えるように頤をつけて、悄然とすると、辻の浪花節が語った……
「姫松殿がエ。」
が暗から聞える。――織次は、飛脚に買去られたと言う大勢の姉様が、ぶらぶらと甘干の柿のように、樹の枝に吊下げられて、上げつ下ろしつ、二股坂で苛まれるのを、目のあたりに見るように思った。
とやっぱり芬とする懐中の物理書が、その途端に、松葉の燻る臭気がし出した。
固より口実、狐が化けた飛脚でのうて、今時町を通るものか。足許を見て買倒した、十倍百倍の儲が惜さに、貉が勝手なことを吐く。引受けたり平吉が。
で、この平さんが、古本屋の店へ居直って、そして買戻してくれた錦絵である。
が、その後、折を見て、父が在世の頃も、その話が出たし、織次も後に東京から音信をして、引取ろう、引取ろうと懸合うけれども、ちるの、びるので纏まらず、追っかけて追詰めれば、片音信になって埒が明かぬ。