후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
くにさだえがく
鏡花短篇集 川村二郎編
泉 鏡花
泉 鏡花의 鏡花短篇集 川村二郎編(くにさだえがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,644자 · 40화면
ふとその飾った形も姿も、昔の故郷の雛によく肖た、と思うと、どの顔も、それよりは蒼白くて、衣も冠も古雛の、丈が二倍ほど大きかった。
薄暗い白昼の影が一つ一つに皆映る。
背後の古襖が半ば開いて、奥にも一つ見える小座敷に、また五壇の雛がある。不思議や、蒔絵の車、雛たちも、それこそ寸分違わない古郷のそれに似た、と思わず伸上りながら、ふと心づくと、前の雛壇におわするのが、いずれも尋常の形でない。雛は両方さしむかい、官女たちは、横顔やら、俯向いたの。お囃子はぐるり、と寄って、鼓の調糸を緊めたり、解いたり、御殿火鉢も楽屋の光景。
私は吃驚して飛退いた。
敷居の外の、苔の生えた内井戸には、いま汲んだような釣瓶の雫、――背戸は桃もただ枝の中に、真黄色に咲いたのは連翹の花であった。
帰りがけに密と通ると、何事もない。襖の奥に雛はなくて、前の壇のも、烏帽子一つ位置のかわったのは見えなかった。――この時に慄然とした。
風はそのまま留んでいる。広い河原に霞が流れた。渡れば鞠子の宿と聞く……梅、若菜の句にも聞える。少し渡って見よう。橋詰の、あの大樹の柳の枝のすらすらと浅翠した下を通ると、樹の根に一枚、緋の毛氈を敷いて、四隅を美しい河原の石で圧えてあった。