후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
もん
門
夏目 漱石의 門(もん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,830자 · 278화면
午になっても御米は炬燵から出なかった。宗助はいっそ静かに寝かしておく方が身体のためによかろうと思ったので、そっと台所へ出て、清にちょっと上の坂井まで行ってくるからと告げて、不断着の上へ、袂の出る短いインヴァネスを纏って表へ出た。
今まで陰気な室にいた所為か、通へ来ると急にからりと気が晴れた。肌の筋肉が寒い風に抵抗して、一時に緊縮するような冬の心持の鋭どく出るうちに、ある快感を覚えたので、宗助は御米もああ家にばかり置いては善くない、気候が好くなったら、ちと戸外の空気を呼吸させるようにしてやらなくては毒だと思いながら歩いた。
坂井の家の門を入ったら、玄関と勝手口の仕切になっている生垣の目に、冬に似合わないぱっとした赤いものが見えた。傍へ寄ってわざわざ検べると、それは人形に掛ける小さい夜具であった。細い竹を袖に通して、落ちないように、扇骨木の枝に寄せ掛けた手際が、いかにも女の子の所作らしく殊勝に思われた。こう云う悪戯をする年頃の娘は固よりの事、子供と云う子供を育て上げた経験のない宗助は、この小さい赤い夜具の尋常に日に干してある有様をしばらく立って眺めていた。