후리가나로 읽는 일본 고전
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かいひいちようちょう
開扉一妖帖
泉 鏡花
泉 鏡花의 開扉一妖帖(かいひいちようちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,898자 · 40화면
(――つい、今しがた銀座で一所に飲んでいた――)
この場合、うっかり口へ出そうなのを、ふと控えたのは、この婦が、見た処の容子だと、銀座へ押掛けようと言いかねまい。……
そこの腰掛では、現に、ならんで隣合った。画会では権威だと聞く、厳しい審査員でありながら、厚ぼったくなく、もの柔にすらりとしたのが、小丼のもずくの傍で、海を飛出し、銀に光る、鰹の皮づくりで、静に猪口を傾けながら、
「おや、もう帰る。」信也氏が早急に席を出た時、つまの蓼を真青に噛んで立ったのがその画伯であった。
「ああ、やっと、思出した……おつまさん。」
「市場の、さしみの……」
と莞爾する。
「おさらいは構わないが、さ、さしあたって、水の算段はあるまいか、一口でもいいんだが。」
「おひや。暑そうね、お前さん、真赤になって。」
と、扇子を抜いて、風をくれつつ、
「私も暑い。赤いでしょう。」
「しんは青くなっているんだよ……息が切れて倒れそうでね。」
「おひや、ありますよ。」
「有りますか。」
「もう、二階ばかり上の高い処に、海老屋の屋根の天水桶の雪の遠見ってのがありました。」
「聞いても飛上りたいが、お妻さん、動悸が激しくって、動くと嘔きそうだ。