후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ゆきとどろ
雪と泥
山本 周五郎
山本 周五郎의 雪と泥(ゆきとどろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,993자 · 40화면
畳の上にはぬぎすてた着物や、細紐や、足袋や、切れた三味線の糸や、まるめた紙屑などがちらばっているし、裸のままの三味線が二挺、針穴のいっぱいある行燈といっしょに、隅のほうに立てかけられたまま、埃をかぶっていた。そうして、北向きの格子窓の煤けた障子に滲んでいる十一月下旬の黄昏ちかい光りが、これらの物の上にいかにも佗しく、寒ざむとした色を投げていた。――格子窓の外は狭い路次で、どぶ板を踏んでゆく人の足音や、駆けまわる子供たちの声などが、やかましく聞えて来た。
柳橋の稲荷の前をはいった平右衛門町の、中通りにつながる三つの路次に、同じような家がとびとびに七八軒あった。踊り、常磐津、清元などの稽古所の看板を出し、いずれも二人か三人ぐらい若い女を置いている。師匠という女が彼女たちに唄や踊りを教えるのは慥かであるが、それはかたちばかりだし、よそから稽古に来る弟子などはなかった。若い彼女たちは稽古事よりも、肌の手入れや髪化粧に時間をつぶし、呼びに来る者があると、(たいていは素人ふうの拵えで)どこかへでかけてゆき、ときには三日も五日も泊って来ることさえあった。――この家には水木流の看板が出してあり、四人の女と、お勝という下女がいた。