후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのやどり
雪の宿り
神西 清
神西 清의 雪の宿り(ゆきのやどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,995자 · 51화면
池田のあたりから右へ切れて、小高い丘に出たところで、さっさとその辺の石に腰をおかけになります。「まあそなたも坐れ。ここからは京の焼跡がよう見えるぞ」とのお言葉に、わたくしも有合う石に腰をおろしました。
わたくしは更めて一望の焼野原をつくづくと眺めました。本式の戦さが始まってより、まだ半年にもならぬ間に、まったくよくも焼けたものでございます。ちょうど真向いに見えております辺りには、内裏、室町殿、それに相国寺の塔が一基のこっておりますだけ、その余は上京下京おしなべて、そこここに黒々と民家の塊りがちらほらしておりますばかり、甍を上げる大屋高楼は一つとして見当りません。眺めておりますうちに、くさぐさの思いが胸に迫り、覚えずほろほろと涙があふれそうになって参ります。松王様も押黙られたまま、姫の御消息を打ち返し打ち返し読んでおられます。沈黙のうちに小半時もたちましたでしょうか。……
と、松王様はゆきなりお文を一くるみに荒々しく押し揉まれて、そのまま懐ふかく押し込まれると、つとこちらを振り向かれて、「どうだ、よう焼けおったなあ。相国も焼けた、桃花文庫も滅んだ、姫もさらいそこねた、はははは」