후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ゆき
雪
楠田 匡介
楠田 匡介의 雪(ゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,792자 · 50화면
(二)豪華なる書庫の中で
何を思い出したか、五十嵐が大声で笑ってぬっと、伊東に盃をつき出した。しばらく新しく盃のやりとりが二人の間で行われ、手を握ったり、肩を抱いたりして大声でくどくどしゃべり合っている所へ、僧侶の山村がふらふらと、便所にでも立ったらしくあおい顔して帰って来た。
「おや! お上人、どうしました」
その様子をみて、びっくりした五十嵐は声をかけた。
「ひどく、むかついて、すっかり吐いてしまった。なあに、すぐなおりますよ。珍しく深飲みしたものですから……」
「おやもう十二時!」
酔もさめたらしい山村は、こういって腰をあげた。五十嵐と伊東が引止めたが、やがて二人も立って山村を送った。
玄関から丁度五間程の突きあたりに、書庫の小さな窓があり、そこからまだ久三がいると見えて、ほのかな灯が見えていた。
「おう、そうそう」
山村は、台口におりかけて、一二歩書庫の方に行きかけたが、思い返したらしく、そのまま自分の爪皮のかかった足駄に、足を乗せた。
「おお、雪が止みましたな」
戸の外でこういう山村の声が聞えた。
(二)豪華なる書庫の中で
恵須取署から、署長以下馳けつけたが、雪の中の密室のこの殺人事件は幾多の謎を残したまま迷宮の中に入って行った。